2011年5月23日月曜日

アラマーイルマン・ヴァサラットの魅力(真面目に)



アラマーイルマン・ヴァサラット。私が現在もっとも注目しているバンドの1つである。今週末、いよいよやってくる。いったい何が良いのか、というと、このバンド。いろんな意味でキャラクターがたっていてバンドコンセプトも面白く、非常によく出来ているバンドだなと思うとともに、やはり音楽が非常に面白いから好きなのだ。

私はインストバンドが基本的に好きだしよく聞いているのだけど、いわゆる楽器ヒーローというのは好きではない。たとえばうっとおしくもうるさいギタリストとか、音数のめっちゃやたら多いキーボードとか、自己陶酔のサックス奏者とか。ジャズ? ジャズは好きだけど、今一歩、自分と共鳴できないのはそこなのだ。

だからやっぱりロックバンドがいい。バンドの中心となるのはスタープレイヤーではなく楽曲だ。メロディだ。よく考えたらウチのバンドはルナサ、ラウー、ヴェーセン、全員、いわゆるスタープレイヤー系のバンドはいない。ヴェーセンはウーロフがメインメロディをいくが、3人全員がウーロフと同じくらい楽器が巧く、聴くに値するすごいプレイヤーで、3つの音が平等になっているから大好きなのだ。ウーロフ+バックバンドだったら私は興味が湧かないだろう。一方、マーティンとデニスは、これまたまったく別の次元のものなので、説明は省く。

例えば私が一番好きな日本人アーティストはチャーで、チャーは大好きだけど、PINK CLOUD(JL&C)以外に興味がないのは、ピンクラでは他の二人がチャーと同じくらい、もしくはチャー以上にかっこよいからなのである。

バンドは曲中心がいい。もちろんカリスマチックなリーダーが入れば、それはそれですごいのかもしれない。楽曲中心ということでいえばケンソーもそうだ。ケンソーの清水さんもスタープレイヤーというわけではない。ただメンバー全員が清水さんの書く曲を「なんていい曲なんだろ」と陶酔しながら演奏しているのが分かる。そこが本当に素晴らしい。

例えばこの上に貼付けた曲もよく聞いてほしい。一見サックスとトロンボーンがメインのように聞こえるが、2台のチェロ、そしてキーボード、ドラム、すべてが曲に向かって演奏している。これこそ、インストロックバンドの正しい手法なのである。

こういった条件をヴァサラットも満たしているから、私が好きになるのは当たり前なのである。うっとおしいメンバーのソロなどいらない。楽曲の持つセンティメントをお客に届けてこその音楽なのである。

This is why I love Alamaailman Vasarat. I love this kind of instrumental music without shiny star player in front - everybody has no ego here. I don't like the jazz music that gives us long solos. The composition is the centre of everything and everything is for the melody they love. You may think sax is the main key here but - please wait. Please listen to cello. Listen to keyboards. What they do here towards to the main melody is very unique and you will enjoy every single note they make.